2014年12月31日水曜日

2014年12月31日(水)

日本列島がまるごと、つめたいロープに囲まれているような寒い、寒い水曜日のよる。

風が吹いて、ビシビシ音を立てる。
外で、何かが飛んでいる音がする。

そんな、凍てつくよる。
そんな、水曜日。

わたしは、すきなひとと、はじめて電話でおしゃべりをした。
暖房が効いていない部屋だから、震えながら話をした。

はじめて、と形容されるものは、いくつになってもくすぐったくて、うれしくて、慣れなくて、そしてせつない。

2時間も、おしゃべりをした。
うん、うん、とあいづちを打って、すきなひとの話をきいた。

オレばっかり話してるね、って彼は言ったけれど、それって、わたしにはとてもうれしいことだった。

2014年さいごの日、いっしょに過ごす約束をした。
ぐるぐる等圧線の、水曜日のよるの話。



筆名:ららら  年齢:33  都道府県:島根

2014年12月24日水曜日

2014年12月24日(水)

どこかのどなたかへ

この水曜日は久しぶりにゆっくりできた。
と言っても昼間に会社に休日出勤をしたけれど。
休日出勤は1時間程ですんだので、ついでに会社のまわりを散策した。
会社のある御茶ノ水という町は、ふだん忙しい仕事のあいまにたまに出歩くだけで、ゆっくり時間をかけて街の様子を見たことはない。
スローテンポで街をあるいたら、道ばたで話しこむおじさんたち、かわいい花屋、アートな雑貨屋、ノスタルジックなカフェ、ふだん早歩きで目にしても気にとめなかったものがたくさん見えてきた。
好きだなぁ、この街。
あ、そうか、こんな街の雰囲気が好きになって、いなかから出てきてこの街で仕事をしようと思ったんだっけ。
きびしい仕事だから、まわりがどんどん会社をやめていって、自分もやめようか…なんて思ったりしたけど、もうちょっとだけ頑張ってみよう。
仕事をつづける理由なんて、こんなささいなもので良いのかも。
只今午後四時四十五分。
これから50代の友達とあそんできます。
あなたの水曜日も、どうか意味のある大切な一日でありますように。



筆名:マミ  年齢:26  都道府県:東京

2014年12月17日水曜日

2014年12月17日(水)

赤崎水曜日郵便局の存在を教えてくれたのは、あの人でした。
あの人と私は何年も文通をしていました。
私はその間、いくつか恋をしたり、失恋したり、また恋をしたりしました。
たわいもない日常のことや、恋愛のことを手紙につづっていました。
そんなあの人は、私の心の支えになっていました。

いつしか手紙のやりとりをする回数は減ったものの、たまの手紙はすごく嬉しかったです。
私はあの人に恋をすることはなかったけど、とても大事な心の引き出しの中にいて、辛い時にそっと取り出すような、そんな存在でした。

あの人から突然「結婚しました」とメッセージが来たのもちょうど水曜日でした。
出張先の宮古島でとても驚いたこと。
そして予想以上にさびしくなったことを覚えています。
結婚の報告を受け、赤崎水曜日郵便局の存在を知ってから手紙を書こう、書こうと思っていたのだけれど、気がつけば1ヶ月経ってしまいました。

私は今、恋人がいます。
恋人はお出かけ中。
あと一時間もすれば帰ってきます。
それまでにポストに入れなきゃ。

「ありがとう。そして結婚おめでとうございます」

あの人に届くといいな。



筆名:なし  年齢:31  都道府県:沖縄

2014年12月10日水曜日

2014年12月10日(水)

朝寒くて布団から出るのがつらい。
これから長い冬がついにやってくる。
とっても身構えてしまう。

飛騨の冬は本当に寒い。
山に囲まれているから、風があまり吹かないのだけど、芯から冷える寒さなのです。
そんな冬がまたやってくると思うと気合いを入れないといけない。

でも寒い寒いと言ってばかりではダメで冬には冬の楽しみがちゃんとある。
鍋がおいしいし、空気が澄んでいて本当に星がきれい。
マイナス10℃以下の時に今年はシャボン玉をしてみようと思っている。
きっとまあるく膨らんだシャボン玉は空気中で小さな音をたてながら、漂ってゆくのだろうか。
考えただけで少し楽しくなる。

今日の出来事は、えーっと特にこれと言ってはないのだけれど、幼い頃に好きだった人と例えば再会したとして、その人をまた好きになった時、それは過去があったからまた好きになったのか、それとも過去とは別にして、初対面の人と同様な想いによって好きになるのか、一体どっちだろうと考えていた。変なの。

この手紙を読む人が過去に好きだった人のことを思い出して、タイムスリップしてくれたらいいなと思う水曜日でした。



筆名:ノブ  年齢:33  都道府県:岐阜

2014年12月3日水曜日

2014年12月3日(水)


今夜は満月がとてもきれいです。
どうやら171年ぶりの名月、その名もミラクルムーン!
あなたはどこで見ましたか?
私は会社からの帰り道、ここ福岡市で夜空を仰ぎました。
福岡への転勤を命じられたのは、忘れもしない今年の311日でした。
女性社員の遠隔地への転勤はほぼ前例がなく、「どうして私が?」と戸惑いを覚えたのが正直な気持ちです。
でも、その次の日、確か水曜日だったと思うのですが、私は長年片想いをしている彼が一緒に福岡へ転勤することを知りました。
そして今、毎週水曜日は、彼とふたりでランチを食べる日になっています。
人見知りな私、福岡に来て仕事どころか土地勘もなく右往左往する毎日で、何度「東京に帰りたい!」と思ったことでしょう。
彼も彼なりに大変だったはずなのに、そんな私を彼はいつも心配してくれて、励ましてくれて、そばにいてくれました。
うれしかったです。感謝してもしきれない、私のたいせつなひと。
今日もふたりでランチを食べました。
福岡は新鮮な魚をいつでもおいしく食べられます。
東京にない魅力、福岡でたくさん見つけたい。
彼のおかげでそう思えるようになりました。
この片想いが結ばれる日が来ますように・・・
夜空でひときわ大きく輝く満月に願わずにはいられない私です。
読んでくださったあなたへ、心からありがとう!!

筆名:Shizukana 年齢:26 都道府県:福岡